CRYPTIQINTELLIGENCE
価格を取得中…
ニュース解説相場・マーケット

イーサリアム(ETH)の耐量子移行、2028年12月完了を研究者が目標に示す

公開 文: 出典: あたらしい経済、CoinPost、The Defiant ほか1件コメント
イーサリアム(ETH)の耐量子移行、2028年12月完了を研究者が目標に示す
画像: AI生成イラスト

イーサリアム財団(EF)の研究者ジャスティン・ドレイク氏が、イーサリアム(ETH)のポスト量子・ポストAIへの移行を2028年12月までに完了させたいとの目標を、11月3日にインド・ムンバイで開かれた開発者会議で示した。財団の公式目標である2029年12月より1年早い時期となる。ただし、財団の公式目標は変更されておらず、移行の具体的な範囲も現時点では明らかになっていない。

この記事のポイント

  • ドレイク氏は2028年12月までの移行完了を希望として示した
  • 財団の公式な量子耐性の期限は2029年12月のままで変更はない
  • Glamsterdam後の24カ月で3回のフォークが必要になるとの認識を示した
  • ポストAIへの対応の具体的な技術内容は現時点で明らかになっていない
  • 財団は2027年1月に量子計算の進展を再評価する予定

基本情報

銘柄イーサリアム(ETH)
発言者イーサリアム財団の研究者ジャスティン・ドレイク氏
発言日11月3日(インド・ムンバイでの発言)
発言の場開発者会議「Devcon 8」のオープニングセレモニー
移行目標2028年12月までの完了(希望として表明)
財団の公式期限2029年12月(レイヤー1の量子耐性確保)
再評価時期2027年1月

記事作成時点の価格

記事作成時点(2026/11/05 22:30)の価格。出典: CoinGecko最新の価格ではありません(時刻は日本時間)。

銘柄価格(米ドル)価格(円)24時間の変化率
ETHイーサリアム$2,389¥378,611+3.09%

ドレイク氏が示した2028年12月の移行目標と発言の内容

イーサリアム財団(EF)の研究者であるジャスティン・ドレイク氏は、11月3日にインド・ムンバイで開幕した開発者会議「Devcon 8」のオープニングセレモニーに登壇した。その場で、イーサリアム(ETH)のポスト量子・ポストAIへの移行を2028年12月までに完了させたいとの希望を示した。複数の媒体がこの発言を報じている。

同氏によると、次期アップグレード「グラムステルダム(Glamsterdam)」の後、24カ月以内に3回のフォーク(ネットワークのルールを変える更新)を実施する必要があるという。今回の発言は移行完了への希望を述べたもので、財団の公式な計画を変更するものではないと報じられている。

財団の公式ロードマップ、2029年12月期限との違い

EFのプロトコル部門は今年9月7日、公式ブログで、イーサリアムのレイヤー1(L1)において2029年12月までに完全な量子耐性を確保する目標を公表していた。実行レイヤー、コンセンサスレイヤー、データレイヤーの3層を対象に、グラムステルダム後の複数のハードフォークで対策を進める構想だ。

ただし、ドレイク氏が挙げた3回のフォークと、財団の計画にある5回のハードフォークがどう対応するかは明らかになっていない。両者の目標が対象とする技術の範囲が完全に一致するかについても、現時点では明確ではない。

量子コンピューターの脅威と「Qデー」への備えを解説

イーサリアムでは、利用者が秘密鍵を使って取引に電子署名し、ネットワークの参加者は公開鍵で署名の正当性を検証する。十分な性能を持つ量子コンピューターが登場すると、公開鍵から秘密鍵を割り出し、不正な取引を実行するリスクがあると指摘されている。

財団は、量子コンピューターが既存の暗号を破れるようになる時期「Qデー」が2030年にも訪れるという前提で計画を組んでいる。ただし2030年は対策を早めるための想定であり、実際の到来時期を予測したものではない。

財団は、Qデー後もネットワークの稼働を維持するための暫定的な対策も計画に含めている。一方、ドレイク氏は10月7日に自身のXへの投稿で、AIによる数学研究の進展が既存の電子署名の安全性を脅かす可能性に言及していた。今回の発言でポストAIが具体的にどの技術的対応を指すのかは明らかになっていない。

今後の確認ポイントと財団の再評価スケジュール

財団のプロトコル部門は、2027年1月に外部の専門家の助言を受けて量子計算技術の進展を再評価する予定だ。少なくともその時点までは2029年12月の目標を維持する方針を示している。期限を維持するか見直すかは、その結果を踏まえて判断される。

今後注目したいのは、3回のフォークと5回の計画がどう対応するのか、ポストAIの具体的な技術内容、そして2027年1月の再評価でどの期限が示されるかの三点だ。いずれも現時点では公式に示されていない。

よくある質問

Q.ドレイク氏の目標はイーサリアムの公式な期限になりますか?
A.なりません。ドレイク氏の発言は移行完了への希望を示したもので、財団の公式ロードマップを置き換えるものではないと報じられています。公式期限は2029年12月のままです。
Q.量子コンピューターによる脅威はいつ頃と想定されていますか?
A.財団のプロトコル部門は、Qデーが早ければ2030年にも訪れるという前提で計画を組んでいます。ただし、これは対策を早めるための想定で、実際の到来時期を予測したものではありません。
Q.財団が計画を再評価するのはいつですか?
A.2027年1月に外部の専門家を交えて量子計算の進展を検証し、2029年12月の期限を維持するか見直すかを判断する予定です。

出典・参考情報

関連ニュースを探す:ETH

コメント

コメントは利用者個人の意見であり、投資助言ではありません。売買の勧誘・紹介コード・外部サイトやDMへの誘導は禁止です。(ガイドライン)