ブータン・ゲレフ特区に中央銀行設立へ 王令で暗号資産への投資権限を明記

ブータン南部の特別行政区ゲレフ・マインドフルネス・シティ(GMC)に、暗号資産への投資権限を持つ中央銀行が設けられることになりました。GMCは11月2日、国王が王令に署名したと発表しました。同区の金融規制当局が「ゲレフ中央銀行」へ移行し、従来型の準備資産に加えてデジタル資産にも投資できるようになります。購入額や比率は示されていません。
この記事のポイント
- ブータン国王が王令に署名し、GMCの金融当局GFSOが中央銀行へ移行する
- 新中銀は従来型の準備資産と並行して暗号資産・デジタル資産に投資できる
- 購入額や準備資産に占める比率は、現時点で明らかにされていない
- 国王は2025年12月、国保有のBTCから最大1万BTCをGMC開発に充てると表明していた
- 国王の同意を条件に、デジタル形態を含む独自通貨を導入する道筋も示された
基本情報
| 発表主体 | ゲレフ・マインドフルネス・シティ(GMC) |
|---|---|
| 発表日 | 2026年11月2日 |
| 根拠 | ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク国王の王令 |
| 移行元 | ゲレフ金融サービス局(GFSO) |
| 新機関 | ゲレフ中央銀行 |
| 投資対象 | 従来型準備資産に加え暗号資産・デジタル資産 |
| BTC拠出表明 | 最大1万BTC(GMC発表で約10億ドル相当)、2025年12月17日 |
記事作成時点の価格
記事作成時点(2026/11/05 05:10)の価格。出典: CoinGecko最新の価格ではありません(時刻は日本時間)。
| 銘柄 | 価格(米ドル) | 価格(円) | 24時間の変化率 |
|---|---|---|---|
| BTCビットコイン | $80,146 | ¥12,701,763 | +3.22% |
| ETHイーサリアム | $2,412 | ¥382,218 | +5.37% |
| BNBBNB | $715.08 | ¥113,327 | +2.57% |
王令でゲレフ中央銀行が誕生、暗号資産投資も可能に
CoinPostによると、ブータンの特別行政区ゲレフ・マインドフルネス・シティ(GMC)は11月2日、ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク国王が王令に署名したと発表しました。王令は同区の金融規制当局であるゲレフ金融サービス局(GFSO)に中央銀行の権限を付与するもので、GFSOは自律的な機関「ゲレフ中央銀行」に衣替えします。
国営放送BBSが伝えた同区のリリースでは、新中銀は従来型の準備資産と並行して、暗号資産やデジタル資産へ投資する権限を持つとされています。ただし発表はあくまで投資を認める枠組みの段階で、実際にどの程度購入するのか、準備資産のうちどれだけの割合を充てるのかは現時点で明らかにされていません。
金融政策から決済まで、新中銀が担う役割
ゲレフ中央銀行の主な任務は、金融政策の運営、外貨準備の管理、金融システムの安定維持です。GMC域内の金融機関に対する規制・監督も、GFSOの業務を引き継ぐ形で担います。さらに決済システムの整備、必要に応じた流動性の供給、短期金融市場や資本市場の育成に関する権限も盛り込まれました。
ブータンにはすでに中央銀行として王立通貨庁(RMA)があり、新中銀はRMAとは別に、GMC域内に限って機能する機関と位置付けられています。また今回の措置では、国王の同意を前提として、GMCがデジタル形態を含む独自通貨を導入する道筋も示されました。導入の時期や具体的な設計は現時点で公表されていません。
最大1万BTC拠出表明と準備資産方針の経緯
ブータンはGMCの開発に暗号資産を活用する姿勢を打ち出してきました。国王は2025年12月17日のナショナルデー演説で、国が保有するビットコイン(BTC)のうち最大1万BTCをGMCの開発支援に充てる考えを示しています。GMCの発表では、これは約10億ドル相当とされています。
さらにGMCは2025年1月の時点で、BTC、イーサリアム(ETH)、BNBを戦略的準備資産として認める方針を掲げていました。今回の王令は、こうした方針を中央銀行の投資権限という制度面で裏付けたものといえます。もっとも、1万BTCの拠出と新中銀の準備資産がどのように結び付くのかは、現時点では明確にされていません。
国際金融センター構想と今後の確認ポイント
GMCは国際金融センターとしての発展を目指す南部の特区です。体制づくりに向けて、仮想資産の監督、マネーロンダリング対策(AML)、マクロ経済などの分野で50を超えるポストの採用を進めているといいます。中央銀行の設置は、こうした金融インフラ整備の一環と位置付けられます。
今後の焦点は、新中銀が実際に暗号資産をどの程度保有するのか、その対象がBTC・ETH・BNBの3銘柄に限られるのかといった運用の中身です。独自通貨の導入計画や、既存の中央銀行であるRMAとの役割分担がどう整理されるのかも、続報で確認すべき点となります。
よくある質問
- Q.ゲレフ中央銀行とはどのような機関?
- A.ブータンの特区GMCの金融当局GFSOが王令により移行して生まれる中央銀行です。金融政策、外貨準備の管理、金融システムの安定維持、域内金融機関の監督などを担います。
- Q.ゲレフ中央銀行はビットコインをいくら購入する?
- A.発表は暗号資産への投資権限を認める内容で、購入額や準備資産に占める比率は現時点で明らかにされていません。
- Q.ブータンの王立通貨庁(RMA)との違いは?
- A.RMAはブータンの中央銀行として既に存在しており、ゲレフ中央銀行はそれとは別に、GMC域内を担当する機関と位置付けられています。
- Q.最大1万BTCの拠出とはどのような話?
- A.国王が2025年12月17日のナショナルデー演説で、国保有のBTCから最大1万BTC(GMC発表で約10億ドル相当)をGMC開発の支援に充てると表明したものです。
出典・参考情報
- CoinPostブータン・ゲレフ特区に中央銀行設立へ、暗号資産の準備資産組み入れを容認
原題: ブータン・ゲレフ特区に中央銀行設立へ 仮想通貨の準備資産組み入れを容認
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