バイナンス、SignalPlusのAPIキーを全て削除 セキュリティ問題受け

バイナンス(Binance)は2026年11月5日、第三者の取引プラットフォームSignalPlusが潜在的なセキュリティ問題を報告したことを受け、同社と連携していたAPIキーをすべて削除した。Binanceは自社システムとユーザー資金は安全だと説明し、SignalPlusの利用者にはポジションと注文の直接確認を求めている。
この記事のポイント
- Binanceは2026年11月5日、SignalPlusと連携するAPIキーをすべて削除したと公式Xで発表した
- Binanceは自社システムに影響はなく、ユーザー資金も安全に保たれていると説明している
- SignalPlus利用者は、Binanceに直接ログインしてポジションと未約定の注文を確認するよう求められた
- 再接続は、SignalPlusが問題の完全な解決を確認してから行うことが推奨されている
基本情報
| 発表元 | Binance(公式X) |
|---|---|
| 発表日 | 2026年11月5日(日本時間) |
| 対象 | SignalPlusに連携していた全てのAPIキー |
| 自社への影響 | Binanceは自社システムに影響なしと説明 |
| 利用者への対応 | ポジション確認、再接続は解決確認後 |
| 前提の事件 | 10月29日のハッキング(被害額は約63億〜64億ドル) |
BinanceがSignalPlusのAPIキーを削除した経緯
Binanceは2026年11月5日、第三者の取引プラットフォームSignalPlusが「潜在的なセキュリティ問題」を報告したことを受け、同社に関連付けられたAPIキーをすべて削除したと公式Xで発表した。対応は「即時の予防措置」と位置づけられている。
同社は自社システムには影響がなく、ユーザー資金は安全に保たれていると説明した。一方で、SignalPlusを利用していたユーザーに対しては、Binanceのアカウントに直接ログインしてポジションと未約定の注文を確認するよう呼びかけた。
APIキーは、外部のアプリや取引ツールが利用者の取引所口座に接続し、利用者に代わって注文を出すための仕組みだ。キーが削除されたことで、SignalPlus経由で動いていた自動売買は止まり、利用者が新しいキーを設定するまで再開できない状態になっている。
SignalPlusとは何か、再接続時の注意点
SignalPlusは香港を拠点とし、暗号資産のオプションやデリバティブ取引向けのツールを提供するプラットフォームで、Binanceを含む複数の取引所と接続している。
Binanceは、SignalPlusが問題の解決を完全に確認するまで再接続を待つよう求めた。あわせて、APIキーの利用を承認済みのIPアドレスに限定する「IPホワイトリスト」を常に有効にするよう推奨している。
Binanceはさらに、自社と連携するすべての第三者プラットフォームに対し、セキュリティ管理の点検、異常な動きの監視を行い、懸念があれば直ちに連絡するよう求めた。
10月末のBinanceハッキング被害が背景に
今回の措置は、Binanceが10月29日に受けた大規模な不正流出の直後に発表された。海外メディアは被害額を約63億〜64億ドルと報じており、暗号資産の歴史で最大規模の事件とされている。FBIは北朝鮮のハッキング集団「TraderTraitor」による犯行だとする見解を示したが、北朝鮮側はこれを否定している。
Binanceによると、攻撃は偽の採用面接をきっかけに、従業員が悪意あるプログラムを含むコーディング課題をダウンロードしたことから始まったという。その後、盗まれた認証情報を使って社内のウォレット署名サービスに到達したと説明されている。
Binanceは11月4日、流出額の約98%を自社資金で補填したと明らかにし、残りは市場取引や相対取引で買い戻しを続けていると説明した。準備金証明の対象も10銘柄から44銘柄に広げ、ゼロ知識証明の生成までに約50〜60時間かかる見込みだとしている。
今後の確認ポイントと出金再開の状況
現時点で、SignalPlus側が問題の詳細や原因、利用者の被害の有無について公式な説明を行ったかどうかは、報道からは確認できない。今後は、SignalPlusが解決を公表するかどうかと、Binanceが新しいAPIキーの再発行をどの範囲で認めるかが焦点になる。
Binanceは、直近1週間の利用者の需要を踏まえて優先順位をつけ、一部資産の出金を段階的に再開している。入金は継続して受け付けているという。
よくある質問
- Q.SignalPlusを使っていたユーザーは何を確認すべき?
- A.Binanceは、Binanceのアカウントに直接ログインしてポジションと未約定の注文を確認するよう求めている。再接続は、SignalPlusが問題の完全な解決を確認してから行うことが推奨されている。
- Q.APIキーが削除されると何が起きる?
- A.外部ツールと取引所の接続が切れ、SignalPlus経由の自動売買は停止する。再開には、利用者が新しいキーを設定する必要がある。
- Q.Binance本体の資産や システムは影響を受けた?
- A.Binanceは今回の措置について、自社システムは影響を受けておらず、ユーザー資金は安全に保たれていると説明している。
出典・参考情報
- The DefiantBinance、SignalPlus APIキーを取り消し セキュリティ警告後
原題: Binance Revokes SignalPlus API Keys After Security Warning
- DecryptBinance、SignalPlus API キーを利用停止 取引プラットフォームの『潜在的セキュリティ問題』で
原題: Binance Cuts Off SignalPlus API Keys Over 'Potential Security Issue' at Trading Platform
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