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AcurastやPhaseがスマホの計算力をAI向けに提供、実用化の課題は

公開 文: 出典: Cointelegraphコメント
AcurastやPhaseがスマホの計算力をAI向けに提供、実用化の課題は
画像: AI生成イラスト

Cointelegraphは11月5日、スマートフォンの計算資源を分散型のAI処理に使う取り組みを報じた。Acurastは約33万5,000台のスマホをネットワークに接続したと説明している一方、データセンター代替としての性能や採算については、懐疑的な見方も残っている。

この記事のポイント

  • Acurastは約33万5,000台のスマホを接続し、約4万台が1日平均で稼働していると説明
  • Phase Proxyは、スマホの通信回線をAIエージェントの接続に使う仕組みとして10月に公開
  • データセンター代替の一方、端末の切断や過熱など技術面の課題が残ると指摘される
  • 報酬や採算の具体像は示されておらず、実際の利用料収入は記事では確認できない

基本情報

報道元Cointelegraph(海外メディア)
報道日時11月5日 日本時間22時30分
主な事業者Acurast、Phase(XYOの見解も紹介)
接続端末数Acurastによると約33万5,000台が参加
日次の稼働Acurastによると約4万台が1日平均で稼働
Phase Proxyの料金1,000リクエストと1GBあたり0.5 USDTの計画

スマホの計算力をAI処理に使う分散型ネットワークの仕組み

Cointelegraphによると、Acurastは世界で約33万5,000台のスマートフォンをネットワークに接続したとしている。共同創業者のアレッサンドロ・デ・カルリ氏は、そのうち1日平均で約4万台が稼働していると説明した。Webスクレイピング、サイバーセキュリティ、AI推論、エージェントのホスティングなどの処理を担っているという。

デ・カルリ氏は、スマホは端末に組み込まれたセキュリティ機能や隔離された実行環境を備え、CPUを多く使う処理に向くと述べた。一方でサーバーはマルチスレッド処理に優れ、スマホはメモリが限られるため、並列処理の多い作業には不向きな面がある。同氏は、稼働端末の計算能力はAI向けの高密度サーバーASUS RS720A-E11約2,340台分に相当すると主張している。この比較は同氏の試算で、第三者による検証は報じられていない。

Phaseの新サービスとブロックチェーンでの役割

Phaseは10月に「Phase Proxy」を公開し、スマホ所有者が携帯回線や住宅向け回線の接続を提供して、AIエージェントのインターネット接続やブロックチェーン上の検証を担う仕組みを示した。データセンターからのアクセスはWebサイトにブロックされやすいため、一般の回線を使う狙いがあると説明されている。料金は1,000リクエストと1GBの通信量あたり0.5 USDTとする計画だという。

次の段階として計画されている「Phase Router」は、単純な処理をネットワーク内のスマホで動くモデルに振り分け、複雑な処理はOpenAIやAnthropicといった大手の外部プロバイダーに回す構想だとされる。報酬の仕組みでは、サービス収入の一部で公開市場からPHASEを購入し、貢献度に応じてノード運営者に配る方針が示されている。

技術面の課題と、報酬・採算をめぐる論点

分散型ネットワークでは、スマホが途中で切断されたり、過熱や電池切れを起こしたり、通信環境が変わったりする点が課題になる。2025年の研究では、少数のスマホによる画像認識で一定条件下の競争力が示されたが、管理された試験環境での結果だとされる。Googleの支援を受けたカリフォルニア大学サンディエゴ校のプロジェクトでも、引退したスマホ20台で75人超の学生分の処理を賄えたとされるが、これも世界に分散した端末ではなく管理下での検証である。

報酬についてデ・カルリ氏は、固定の金額はないと説明している。端末の稼働時間、ベンチマーク性能、ACUのステーク量、開発者からの需要などで変わるという。顧客から直接支払われるのではなく、インフレ型の報酬プールを運営者が取り合う形だとされる。データセンターの建設費と比べると初期投資は小さいが、通信や調整、参加者へのインセンティブのコストは残ると記事は指摘している。

XYOの見方と今後の確認ポイント

XYOの共同創業者マーカス・レヴィン氏は、分散型ネットワークはAIモデルの実行より、現実世界のデータ収集や検証に向いているのではないかとの見方を示した。スマホやセンサーは地域の情報を集められる一方、データが正確で改ざんに強いことが前提になるという。同氏は、評価はトークン価格やノード数ではなく、顧客が対価を払ってでも解決したい課題を解けるかどうかで判断すべきだと語った。

今後は、Phaseが計画するルーターの本格運用や、Acurastの稼働端末数と実際の利用料収入の推移などが確認点になる。記事では実際の利用料収入や長期的な稼働率は示されていない。AI処理能力の評価や料金の妥当性は、今後の実績で判断することになる。

よくある質問

Q.Acurastはどのような仕組みですか?
A.Acurastは、スマートフォンを分散型のインフラ層として使い、データセンターの代替となる計算資源を提供する構想とされる。Cointelegraphによると、約33万5,000台が接続され、1日平均で約4万台が稼働しているという。
Q.Phase Proxyの料金はいくらですか?
A.報道によると、Phaseは1,000リクエストと1GBの通信量ごとに0.5 USDTを課す計画を示している。実際の料金がいつから適用されるかは、記事では明らかにされていない。
Q.スマホでAI処理を行う際の課題は何ですか?
A.端末の切断、過熱、電池切れ、通信環境の変化、性能やメモリのばらつきが課題とされる。報じられた研究の多くは管理された環境での検証で、世界に分散した状態での性能はまだ示されていない。

出典・参考情報

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