10月26日〜11月1日のEthereum大口送金まとめ、USDCが件数・金額で最多

10月26日〜11月1日の1週間にEthereum上で検知した大口送金・発行・償還は296件、合計約326億ドルで、USDCが件数・金額ともに最多でした。取引所ラベル付きアドレスからの出金は約15億ドルと入金を大きく上回り、高額送金は11月1日に集中しました。11月4日時点の集計をもとに、内訳と読み方の注意点を解説します。
この記事のポイント
- 集計期間の検知件数は296件、合計額は約326億ドルでした。
- USDCは233件・約232億ドルで、件数・金額ともに全体の大半を占めました。
- 取引所からの出金は10件・約15億ドル、取引所への入金は5件・約1.86億ドルでした。
- 最大の送金は11月1日のUSDT 10億ドルで、送金元はBinance 8 (cold)と推定されています。
- WBTCの6件はいずれも11月1日に発生し、同時刻・同額の組が3組ありました。
基本情報
| 集計期間 | 10月26日〜11月1日 |
|---|---|
| 対象 | Ethereum 上のステーブルコイン・WBTC |
| 検出件数 | 296件 |
| 合計額 | 約326.6億ドル相当 |
| ラベル | 確認済み/推定(推定は誤りの可能性あり) |
USDCが件数・金額の大半を占めた1週間
10月26日〜11月1日にEthereum上で検知した大口送金・発行・償還は296件、合計約326億ドルでした。銘柄別ではUSDCが233件・約232億ドルと突出しています。USDTは54件・約65億ドル、WBTCは6件・約27.5億ドル、DAIは3件・約1.66億ドルでした。
種類別では、通常の大口送金(LARGE_TRANSFER)が278件・約308億ドルとほとんどを占めました。ステーブルコインの償還(バーン、発行済みトークンの消却)は2件・約1.14億ドル、発行(ミント)は1件・約5,071万ドルでした。発行や償還は発行体の在庫管理などでも起こるため、市場への資金流入や流出と直接結び付くとは限りません。
取引所ラベルのアドレスは出金が入金を上回る
取引所などのラベルが付いたアドレスからの出金は約15.5億ドル、ラベル付きアドレスへの入金は約5.4億ドルでした。種類別でも取引所からの出金が10件・約15億ドル、取引所への入金が5件・約1.86億ドルと、出金側が大きくなっています。
出金の大半はBinance 8 (cold)からの13億ドルで、コールドウォレット(ネットから切り離して保管する財布)とされるアドレスです。Coinbase 10は入金約1.86億ドル、出金約1.74億ドルとほぼ拮抗しました。Bybit Hot Walletからは2,500万ドルの出金がありました。
取引所からの出金は、顧客の引き出しのほか、取引所内部のウォレット間移動である可能性もあります。同様に取引所への入金も、売却を意味するとは限りません。送金の記録だけでは、資金の目的を判断することはできません。
高額送金は11月1日に集中、WBTCは同額の組
金額上位の送金は、いずれも11月1日に記録されていました。最大は19時20分のUSDT 10億ドルで、Binance 8 (cold)と推定されるアドレスから、ラベルのないアドレスへ送られています。ほかに15時44分のUSDT 8億ドル、17時35分のUSDC 8億ドルなどがあり、いずれも送金元・送金先ともにラベルがありません。
WBTC(ビットコインをEthereum上で扱うためのトークン)の6件は、すべて11月1日に発生しました。17時28分、22時15分、22時29分にそれぞれ同時刻・同額の送金が2件ずつ記録されています。複数の経路を経由した移動の可能性も、同じ動きが重複して記録された可能性もあり、現時点の記録だけでは判断できません。
集計の対象範囲とラベルの限界
この集計は、Ethereum上のUSDT・USDC・DAIなど一部のステーブルコインとWBTCについて、一定額以上の送金・発行・償還だけを自動で監視したものです。他のブロックチェーンや他のトークン、閾値を下回る送金は含まれていません。暗号資産市場全体の資金の動きを示すものではない点に留意が必要です。
アドレスのラベルには、確認済みのものと推定のものがあります。推定ラベルは誤っている可能性があり、Binance 8 (cold)を送金元とする最大の送金も推定に基づいています。また、ラベルのないアドレスの持ち主は特定できないため、取引所や発行体が関わる送金でも通常の大口送金として分類されている場合があります。
銘柄・種類別の件数と合計額(10月26日〜11月1日)
USDC: 233件・約232.3億ドル相当
USDT: 54件・約65.2億ドル相当
WBTC: 6件・約27.5億ドル相当
DAI: 3件・約1.66億ドル相当
大口送金 278件、取引所からの出金 10件、取引所への入金 5件、償還 2件、発行 1件
金額の大きい送金(上位10件)
2026/11/01 19:20 JST USDT 約10.0億ドル相当(取引所からの出金): Binance 8 (cold)(推定) → ラベルなしのアドレス
2026/11/01 15:44 JST USDT 約8.00億ドル相当(大口送金): ラベルなしのアドレス → ラベルなしのアドレス
2026/11/01 17:35 JST USDC 約8.00億ドル相当(大口送金): ラベルなしのアドレス → ラベルなしのアドレス
2026/11/01 17:28 JST WBTC 約4.72億ドル相当(大口送金): ラベルなしのアドレス → ラベルなしのアドレス
2026/11/01 17:28 JST WBTC 約4.72億ドル相当(大口送金): ラベルなしのアドレス → ラベルなしのアドレス
2026/11/01 22:29 JST WBTC 約4.72億ドル相当(大口送金): ラベルなしのアドレス → ラベルなしのアドレス
2026/11/01 22:29 JST WBTC 約4.72億ドル相当(大口送金): ラベルなしのアドレス → ラベルなしのアドレス
2026/11/01 22:15 JST WBTC 約4.32億ドル相当(大口送金): ラベルなしのアドレス → ラベルなしのアドレス
2026/11/01 22:15 JST WBTC 約4.32億ドル相当(大口送金): ラベルなしのアドレス → ラベルなしのアドレス
2026/11/01 17:11 JST USDT 約3.00億ドル相当(大口送金): ラベルなしのアドレス → ラベルなしのアドレス
よくある質問
- Q.この集計の対象は何ですか?
- A.Ethereum上のUSDT・USDC・DAIなど一部のステーブルコインとWBTCについて、一定額以上の送金・発行・償還を自動監視したものです。他のチェーンや少額の送金は含まれていません。
- Q.取引所への入金は売却が目的と考えてよいですか?
- A.そうとは限りません。取引所内部のウォレット間移動や、担保・決済目的の移動である可能性もあります。送金の記録だけで目的を断定することはできません。
- Q.「推定」ラベルはどの程度信頼できますか?
- A.推定ラベルは過去の取引パターンなどから付けられたもので、誤っている可能性があります。確認済みラベルとは区別して、参考情報として扱う必要があります。
出典・参考情報
- Etherscan公式発表Etherscan: USDT の送金トランザクション
- Etherscan公式発表Etherscan: USDT の送金トランザクション
- Etherscan公式発表Etherscan: USDC の送金トランザクション
- Etherscan公式発表Etherscan: WBTC の送金トランザクション
- Etherscan公式発表Etherscan: WBTC の送金トランザクション
- Etherscan公式発表Etherscan: WBTC の送金トランザクション
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