イーサリアム(ETH)の次期アップグレード、テストネット適用を延期へ

イーサリアム(ETH)の開発者は、次期アップグレード「Glamsterdam」のテストネット適用を延期したと、Cointelegraphが報じた。EIP-8037とEIP-8038に関連する8つのスマートコントラクトの不変条件について安全性の懸念が解決されるまで、Hoodiテストネットでのフォークは実施されない。
この記事のポイント
- イーサリアム開発者が、次期アップグレードGlamsterdamのHoodiテストネット適用を延期した。
- 理由は、EIP-8037とEIP-8038に関連するスマートコントラクトの8つの不変条件に関する懸念だと報じられている。
- 既存のコントラクトが前提とするガス量が変わり、動作に影響する可能性があるとされている。
- 懸念が解決されるまでHoodiでのフォークは実施されず、新たな実施日は公表されていない。
基本情報
| 銘柄 | ETH(イーサリアム) |
|---|---|
| 対象 | Glamsterdam(EIP-8037・EIP-8038を含む) |
| 延期対象 | Hoodiテストネットでのフォーク |
| 懸念 | スマートコントラクトの8つの不変条件 |
| 監査指摘 | ChainSecurityによる10月13日の報告 |
| 先行稼働 | Sepoliaテストネット、10月6日 |
| 報道元 | Cointelegraph(イーサリアム財団のブログ記事を引用) |
記事作成時点の価格
記事作成時点(2026/11/06 22:50)の価格。出典: CoinGecko最新の価格ではありません(時刻は日本時間)。
| 銘柄 | 価格(米ドル) | 価格(円) | 24時間の変化率 |
|---|---|---|---|
| ETHイーサリアム | $2,236 | ¥354,309 | -6.47% |
Hoodiテストネットでのフォークを延期、懸念の中身は
Cointelegraphの報道によると、イーサリアムのコア開発者は、次期アップグレード「Glamsterdam」の実装をHoodiテストネットで行う計画を延期した。延期の理由は、スマートコントラクトの8つの不変条件に関連するセキュリティ上の懸念が解決されていないことだという。不変条件とは、コントラクトの動作の中で常に成り立つべき前提条件のことを指す。
イーサリアム財団は、現地時間の金曜日に公開したブログ記事で今回の判断を説明した。同財団によると、既存の一部プロジェクトは「特定の処理には決まった量のガスがかかる」という前提に依拠している。Glamsterdamに含まれるEIP-8037とEIP-8038は一部の処理でガス料金の計算方法を変えるため、この前提が崩れる可能性がある。ガスは、イーサリアム上で処理を実行する際に支払う手数料の単位である。
Hoodiでのフォークは、問題が解決されるまで進めないとされている。財団は、開発者がスマートコントラクトの潜在的な問題を洗い出し、メインネットへの展開に向けて変更が必要かを判断する時間を確保するため、今回の延期が有効だと説明している。
監査会社の指摘とSepoliaでの先行稼働の経緯
今回の判断は、スマートコントラクト監査会社ChainSecurityが10月13日に公表した報告を受けたものだと報じられている。同社は、2つのEIPが、外部呼び出しが失敗した場合に固定のガス関連の前提に依存するスマートコントラクトを壊す可能性があると指摘したという。
Glamsterdamは10月6日にテストネットのSepoliaで稼働を開始し、本番に向けた主要な検証の一つに位置付けられていた。イーサリアム財団は9月28日のブログ記事で、このアップグレードの狙いを説明している。具体的には、ブロックの提案者と構築者の役割を分けるプロポーザー・ビルダー分離のプロトコルへの組み込み、ブロックレベルのアクセスリスト、実行コストをより反映したガス価格の仕組みへの変更が挙げられている。
開発者と利用者にとっての論点と確認ポイント
今回の延期は、メインネットへの導入前に既存アプリケーションへの影響を確認する段階で懸念が見つかったことを示している。ガス料金の仕組みを変えるアップグレードは、DeFiなどのコントラクトの動作に直接関わるため、開発者側で対応が必要かどうかが論点になると考えられる。
一方で、報道や財団の発表からは、懸念の具体的な影響範囲、修正の方向性、Glamsterdamの本番リリースの時期はまだ明らかにされていない。今後は、財団が解決の進捗や新たな実施日程を公表するかどうかが確認ポイントになる。
今後の進展を確認する際の注目点
現時点で、Hoodiテストネットでの新たな実施日は公表されていない。読者は、イーサリアム財団の公式ブログや開発者向けの議論の場で示される修正内容と日程を直接確認することが重要である。
よくある質問
- Q.Glamsterdamのテストネット適用はいつ延期された?
- A.報道によると、開発者は8つのスマートコントラクト不変条件に関する懸念が解決されるまで、Hoodiテストネットへの実装を延期した。新たな実施日は現時点で公表されていない。
- Q.今回の延期はどのような問題が理由?
- A.EIP-8037とEIP-8038がガス料金の計算方法を変えることで、固定のガス量を前提とした既存のスマートコントラクトが正常に動かなくなる可能性があると報じられている。監査会社ChainSecurityが10月13日の報告で指摘した。
出典・参考情報
- CointelegraphEthereum開発者、スマートコントラクトのリスク解決まではGlamsterdamフォークを実施しない
原題: Ethereum devs won’t fork Glamsterdam on Hoodi until smart contract risks are resolved
コメント
コメントは利用者個人の意見であり、投資助言ではありません。売買の勧誘・紹介コード・外部サイトやDMへの誘導は禁止です。(ガイドライン)