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バイナンス流出63億ドル、約31億ドル相当が洗浄されず残る

公開 文: 出典: Decryptコメント
バイナンス流出63億ドル、約31億ドル相当が洗浄されず残る
画像: AI生成イラスト

ブロックチェーン分析企業Elliptic(エリプティック)によると、10月29日に発生したバイナンスからの暗号資産流出のうち、約31億ドル相当が盗難に関連するアドレスに残ったままだという。流出総額は約64億3000万ドルで、攻撃者は16のブロックチェーン上で2万を超えるウォレットを使っている。

この記事のポイント

  • 流出総額は約64億ドル、うち約31億ドル相当は関連アドレスに残る
  • 約28億5000万ドル相当は凍結または差し押さえられたと報じられている
  • 攻撃者は2万超のウォレットと16のチェーンを使い資金を分散させている
  • 盗まれたETHとBTCの大部分は、流出後ほとんど動いていないとされる
  • FBIは北朝鮮系ハッカーの関与を指摘し、北朝鮮は関与を否定している

基本情報

銘柄ETH、BTCなど(流出した資産)
取引所Binance
流出日10月29日
流出総額約64億3000万ドル
残存資産約31億1000万ドル(関連アドレス内)
凍結・差押約28億5000万ドル(全体の44%)
関与の指摘FBIが北朝鮮系のTraderTraitorと指摘
分析元Elliptic(11月6日に更新)

記事作成時点の価格

記事作成時点(2026/11/06 23:11)の価格。出典: CoinGecko最新の価格ではありません(時刻は日本時間)。

銘柄価格(米ドル)価格(円)24時間の変化率
BTCビットコイン$75,473¥11,951,865-5.11%
ETHイーサリアム$2,226¥352,456-6.72%
XRPリップル$1.18¥187-9.48%

Elliptic分析、流出資金の約半分が残る状況

ブロックチェーン分析企業のElliptic(エリプティック)は、11月6日に更新した報告書で、バイナンスから盗まれた暗号資産の現状を公表した。報告書によると、流出総額は約64億3000万ドルで、そのうち約31億1000万ドル相当は盗難に関連するアドレスに残っており、主にイーサリアム(ETH)とビットコイン(BTC)で構成されている。

一方で約28億5000万ドル相当は凍結または差し押さえられたとされ、全体の44%に当たる。その多くは、テザー(Tether)やサークル(Circle)などのステーブルコイン発行体が流出から1時間以内に凍結した資産だという。Elliptic は、2025年2月のBybitハッキング(約15億ドル)では凍結が約3%にとどまったとも比較している。

資金移動の経路、TronやTHORChainを経由

Elliptic によると、資金の洗浄は2万超のウォレット、16のブロックチェーン、36以上のサービス、6万5000件以上の取引にわたっており、およそ30秒に1つの割合で新しいウォレットが作られているという。報告では自動化の関与が疑われるとしつつ、AIエージェントが判断を下している証拠は確認されていないとした。

経路別に見ると、約2億2000万ドル相当のTRXはTron上で多数の新規アドレスに分散され、その大半がイーサリアムへ移されたとされる。ソラナ(SOL)の約8700万ドル相当は、報告時点の換算で、すべて交換、ブリッジ、ミキシングのいずれかの処理を受けたと報告されている。

XRPの移動も始まっており、約5000万ドル分がおおむねTHORChainを通じてBTCに交換され、残りの約2億2600万ドルは未移動だという。全体では約1億2400万ドル相当がビットコインに変換され、その多くがクロスチェーンサービスのTHORChainを経由したとされる。

北朝鮮関与の指摘と今後の換金見通し

FBIは10月29日の流出を、北朝鮮系のハッカーグループTraderTraitorによるものと指摘している。一方、北朝鮮は関与を否定しており、双方の主張は食い違っている。Elliptic は、残る資金は北朝鮮の支配下にある可能性が非常に高いとしている。

Elliptic は、ETHをBTCに交換したうえで、店頭取引(OTC)業者や取引所を通じて数か月かけて現金化するとの見方を示している。2025年のBybitハッキングでは、北朝鮮が約49万9000枚のETHを10日以内にすべて洗浄したが、現金化には数か月かかったと同社は指摘した。

過去の事例と照らすと、資金の多くが動いていない段階でも、取引所やサービスを介した移動が続く可能性がある。今後は、残存アドレスの動きや、凍結された資産の扱いが注目される。

バイナンスの復旧状況と利用者が確認できる点

バイナンスは11月6日、直近のProof of Reserves(準備金証明)のスナップショットについて、ゼロ知識証明を使い利用者が自身の残高が少なくとも1対1で裏付けられているかを確認できるようにしたと発表した。また、復旧済みのネットワーク上の全トークンについて、来週末までに出金を再開する目標を示している。

今回の分析はElliptic によるブロックチェーン上の追跡に基づくもので、資金の最終的な行き先は今後の動きによって変わりうる。流出の全体像は確定しておらず、公式発表と追加の分析を確認する必要がある。

よくある質問

Q.流出した暗号資産のうち、どれくらいが残っている?
A.Elliptic によると、流出総額約64億3000万ドルのうち約31億1000万ドル相当が、盗難に関連するアドレスに残っているとされる。
Q.凍結された資金はどのくらいある?
A.Elliptic の報告では、約28億5000万ドル相当、全体の44%が凍結または差し押さえられたとされ、その多くはステーブルコインだという。
Q.FBIは流出の関与について何を指摘した?
A.FBIは北朝鮮系のハッカーグループTraderTraitorによる犯行と指摘している。北朝鮮は関与を否定しており、双方の主張は食い違っている。

出典・参考情報

取引所の情報:Binance
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