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バイナンス創業者CZ氏、約63億ドル流出後に初言及 AI攻撃増加で業界連合を提唱

公開 文: 出典: CoinPost、The Block、CoinDeskコメント
バイナンス創業者CZ氏、約63億ドル流出後に初言及 AI攻撃増加で業界連合を提唱
画像: AI生成イラスト

バイナンス共同創業者のチャンポン・ジャオ氏(CZ)が、10月29日に起きた約63億ドル(約1兆円)規模の流出事件について初めて公の場で語りました。CoinPostによると、同氏は11月3日にポッドキャスト「Talking Tokens」に出演し、AIを使った攻撃の急増を警告しました。そのうえで、取引所やプロトコルが連携する防御連合の結成を呼びかけています。

この記事のポイント

  • CZ氏が11月3日のポッドキャストで、10月29日の約63億ドル流出事件に初めて言及した
  • CZ氏によると、業界への攻撃は以前の数カ月に1回から、1日4件に上るほどに増えている
  • 取引所間の知見共有、コードの相互監査、資金の迅速な凍結を柱とする防御連合を提唱した
  • FBIは10月31日、この流出事件に北朝鮮が関与したと発表している

基本情報

発言者チャンポン・ジャオ氏(CZ、バイナンス共同創業者)
発言の場ポッドキャスト「Talking Tokens」(11月3日出演)
対象の事件10月29日に発生したバイナンスからの資金流出
流出規模約63億ドル(約1兆円)※CoinPost報道
関与の発表FBIが10月31日に北朝鮮の関与を発表
侵入の手口偽の採用面接を通じた社内への侵入(バイナンス公表)

CZ氏がバイナンス流出事件に初めて言及した内容

CoinPostによると、CZ氏は11月3日にポッドキャスト番組「Talking Tokens」に出演しました。10月29日に発生した約63億ドル規模の流出事件について、事件後にインタビューで語るのはこれが初めてです。The BlockやCoinDeskも同じインタビューを報じています。

同氏は事件の発生時、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在していました。深夜にチームからの緊急連絡で攻撃を把握し、当初は情報が本当か判断がつかなかったと振り返っています。その後は被害の封じ込めと、利用者の混乱を防ぐ対応を並行して進めたと説明しました。

CZ氏は現在、バイナンスの日常的な経営には関わっていません。事件後は主に自身のSNSで情報を発信しました。直後に利用者資産の安全とバイナンスによる全額補償を表明したことが、市場の動揺の拡大を抑える一助になったとの認識を示しています。

AIによるサイバー攻撃の頻度が急増と指摘

CZ氏が最も強調したのは、AIの性能向上に伴う攻撃の増加です。同氏の説明では、業界を狙う攻撃は以前は数カ月に1回程度でした。それが週単位となり、1日に4件に達することもあるといいます。今後も増加が続くとの見方を示しました。

対抗策として同氏は、「怪物に対抗するには、こちらも怪物にならざるを得ない」と述べました。防御側も高度なAIモデルを大規模に使い、攻撃を自動で検知・阻止する体制を整えるべきだという考えです。

CoinDeskは、捜査当局が今回の盗難資金の洗浄にAIエージェントが使われた証拠は見つけていないと伝えています。そのうえでCZ氏は、自動化ツールが複雑な侵入を実行するハードルを下げている点を強調したと報じました。

取引所間の情報共有や資金凍結など業界連合の構想

CZ氏は、大手テクノロジー企業でさえハッカーに先んじて防御を整える体制を築けていないと指摘しました。一方で、これは技術的に解決できる課題だとし、先端のAI企業と連携した業界横断のセキュリティ連合を早期につくるべきだと訴えました。

具体策として挙げたのは3点です。主要な取引所やプロトコルが過去の攻撃事例と防御の知見を共有すること、互いのコードを監査し合うこと、オンチェーン(ブロックチェーン上)で異常を検知した際に複数の事業者がすぐ資金を凍結できる仕組みを設けることです。同氏は連合が想定より早く実現する可能性があるとし、自らも関与する意向を示しました。

北朝鮮関与の発表と国家安全保障の論点

FBI(米連邦捜査局)は10月31日、この流出事件に北朝鮮が関与したと発表しました。バイナンスは侵入の手口について、攻撃者が偽の採用面接を足がかりに社内へ入り込んだと公表しています。

CZ氏は今回の事件を一企業の問題ではなく、国家安全保障や国際金融システムに関わる問題と位置付けました。トークン化株式やRWA(現実資産のトークン化)、米国債を裏付けとするステーブルコインなど、暗号資産と実体経済の結び付きが強まっているためです。

今後の焦点は、同氏が提唱する連合が実際に形になるか、また資金凍結の仕組みを誰がどのような基準で運用するかです。参加する事業者の範囲や具体的な時期は、現時点では明らかにされていません。

よくある質問

Q.CZ氏はバイナンスの流出事件について何と語った?
A.11月3日のポッドキャストで初めて言及しました。発生時の対応を振り返ったほか、AIによる攻撃の急増を警告し、業界全体でのセキュリティ連合の結成を呼びかけました。
Q.バイナンスの流出事件の被害額はいくら?
A.CoinPostによると、10月29日に発生した事件の流出額は約63億ドル(約1兆円)です。CoinDeskは64億ドルと報じています。
Q.流出事件の犯人は分かっている?
A.FBIが10月31日、北朝鮮が関与したと発表しています。バイナンスは、攻撃者が偽の採用面接を通じて社内に侵入したと公表しました。
Q.CZ氏が提唱するセキュリティ連合とはどんなもの?
A.主要な取引所やプロトコルが攻撃事例と防御の知見を共有し、コードを相互に監査します。異常を検知した際には、複数の事業者がすぐに資金を凍結できる仕組みを想定しています。

出典・参考情報

取引所の情報:Binance
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